インコを雛から手乗りに育てていく過程で、羽がすごく抜ける時期があります。
それは、幼鳥から成鳥に変わる時期に起きる換羽(かんう)というものです。
換羽期は、インコの種類によって生え替わり方が違いますが、私たちが飼っているウロコインコ(ホオミドリアカオウロコインコ)は、一度にドッと抜けるのではなくあちこちの羽が少しずつ毎日抜けていく感じです。
ほっぺたにツクツクの筆毛が出てきています。
ウロコインコの換羽期はいつから?
ホオミドリアカオウロコインコ パイナップルのぽてちを例に挙げると、春生まれの仔ですので、夏頃から始まりました。
換羽の時期でいうと孵化後、約4ヶ月目くらいから始まります。
ウロコインコの換羽は、ちょっとづつあちこちから抜けていきますので、ハゲ鳥になる可能性は低いです。お腹の羽毛や翼の毛、お腹の毛など毎日抜けていきながら新しい羽毛に生え変わっていきます。
もちろん尾羽も換羽しますので、一時的に尾羽は歯抜けみたいになりますが、また新しい尾羽が生えてきますので安心してください。
こんな感じで、抜けた羽の毛根(芯の部分)が白ければ健康な換羽です。
もし、これらの羽の毛根が黒くなっていたり血がついていたりする場合、病気の可能性がありますので動物病院に相談した方が良いかと思います。
PBFD/BFDを患っているインコの場合、羽の毛根に血がついていたり開いていない羽が抜けてしまったりするので、よく観察してあげましょう。
換羽期の期間はいつまで?
ウロコインコの換羽期は、3ヶ月〜4ヶ月くらい掛かると言われています。
少しずつ生え変わっていきますので、それまでの期間は色味がまだらになって、ツクツクの筆毛も混じりちょっとみすぼらしい感じになります。
そして、換羽期はイライラするらしく普段は全く噛まない仔でも、この換羽期の間はちょっとしたことで指に噛み付いたりしてきます。
噛みつき防止のトレーニングに関しては後日書きますので割愛しますが、指を噛ませて遊んだりしていると噛み癖になって定着してしまうので癖にならない様に飼い主さんが意識して注意を払いましょう。
春生まれのぽてちは、7月の中旬くらいから羽が抜け始め10月頃まで換羽期かと予想しています。
ほっぺたの毛にツクツクの筆毛が増えてきました。秋には、綺麗に生え変わっていると思います。
インコの換羽期に関する注意
換羽期のインコは、気性が若干荒くなります。
ちょっとしたことで機嫌を悪くしてニギコロもさせてくれなくなります。
そして、頻繁に毛繕いもして痒そうにしますので、そっと見守ってあげましょう。ただ、ここで注意をしたいのは、『毛引きをしていないか?』を観察してあげることです。
まれに、換羽期で羽が抜けているのかと思っていたけれど、実は毛引きをしていたということが起きます。
毛引きにはいろいろと原因がありますが、ストレスが主な原因と言われていますので、あまりに過剰に換羽しているなと思った時は獣医師などに相談しておいた方が良いでしょう。
毛引きの見分け方としての目安は、抜けた羽や翼の羽を見ると噛み切った感じにまだらに切れていたりします。
それは、毛引きで羽を噛んだ跡ですので、そういうのがあった時は重症化する前に対処しましょう!